受動喫煙でも高まる!歯周病リスク
みなさま、こんにちは。
川口市 南鳩ヶ谷駅エリアにある、はとり歯科医院です。
喫煙が歯周病にも悪影響があることは知られていますが、他人のタバコの煙を吸わされる受動喫煙の方が、さらにリスクが高いことがわかっています。
その歯周病リスクは、非喫煙者の3.6倍にも及ぶという研究調査の報告があるのです。
あまり知られていない事実ですが、ここでは、受動喫煙で高まる歯周病リスクについてお伝えします。
タバコを吸わない人で、受動喫煙する環境にある人は、家庭のみの受動喫煙でも、家庭と職場の両方での受動喫煙でも、3.4~5倍の歯周病リスクがあることが報告されています。ある重篤な全身疾患に関する研究所と大学の共同研究による報告です。
本人が喫煙者であった場合の歯周病リスクは3.3倍との報告のため、受動喫煙者ほうが、喫煙者よりも歯周病にかかりやすいという驚くべき結果が報告されました。
■歯周病菌の増殖を促し、発症する確率が上がる。
■血流が悪化し、歯ぐきへの栄養や酸素のめぐりが悪くなる。
■免疫力が低下して細菌への抵抗力が下がる。
■歯ぐきの状態を改善するための細胞が活性化しづらくなる。
■唾液の量が減り、自浄作用・抗菌作用が下がり細菌が増える。
■タバコのメラニン色素の沈着で歯ぐきの質や色が悪化し、歯周病の早期発見が困難になる。
受動喫煙は、喫煙者とほぼ変わりなく上記のような歯周病リスクが高まります。しかも喫煙者本人よりもハイリスクです。
さらに、歯周病だけに限らず、脳卒中や心臓病、肺疾患など、命を脅かしかねない全身疾患のリスクも同様に高まります。
子どもや高齢者は、特に免疫力が下がりやすいため受動喫煙に弱いといえます。
家族に喫煙者がいる場合は、受動喫煙を避けるため喫煙できる区域をわけるなど、同じ空間にいないように気をつけましょう。
また、まだ研究段階ではありますが、直接の受動喫煙ではなく、三次喫煙といって喫煙した場所に後から行くことで、残存物質から受動喫煙することもわかっています。
喫煙者は、タバコの煙が周りの人の健康を脅かすものであることを自覚し、周囲に悪影響がない場所で吸うようにしましょう。
はとり歯科医院では、受動喫煙でお子さんの歯ぐきの色が悪いといった相談を受け付けています。歯やお口のことでお悩みがありましたら、何でもお気軽にご相談ください。